生きているのが幸い

さいわいです

2024年4月17日(水) ブログ作った

ブログを作りました。『生きているのが幸い』です。辛い、じゃなくて幸いです。幸いなのです。

 

なんかブログを作るのがブームらしい(すごく身近な界隈で)ので便乗しました。

noteで書きかけだった記事をそのまま移行しています。なのでこの記事より前に何個か投稿しているのはそういうわけです。

はじめはそのままnoteに書いていこうかなと思ったのですが、先にブログを始めた方々がはてなブログを使っていたのを見て、「おや、そういえばいつだったか、俺もはてなを開設した覚えがあるぞ」とブックマークを掘り進めたところ、ここを見つけました。

なんと2016年に開設していたそうです。実に8年越しの稼働です。当時なにを考えてブログを開設したのかさっぱり思い出せません。

試しにツイッターをさかのぼってみました。

ひとり暮らしを始めたところのようです。心機一転、新しいことを!と思ってブログを作ったのかもしれません。8年ぶりに来たらダンガンロンパV3の感想とか本の書評もどきとかの残骸が書きかけで転がっていたので全く続かなかったようですが…。

ちなみにこの期待に満ちた一人暮らしはわずか1年で崩壊し、職場とのミスマッチも相まって弩級の鬱からの休職コンボに突入するわけですが、この時はまだ知る由もありません。

 

新年度なので新しいことを始めたいなあという気持ちに満ちています。ブログもそうですが、最近ツイキャスで弾き語り配信も始めました。よかったら見に来てください。

ふじ ゆう/ 藤 祐 (@triple_suns) 's Live - TwitCasting

他人様の歌ばかり歌ってますが、自分の歌も歌いたいので作ってます。できあがったらyoutubeにアップします。

 

そんな感じで新しいことをたくさんしたい一年です。よろしくお願いします。

 

2024年4月16日(火) トランポリンな日

仕事が休みなので息子も一緒に保育園をお休み。

ふたりで最近お気に入りの、川崎にあるトランポリンパークへ遊びに行ってきた。

maps.app.goo.gl

注:リンク貼ろうと思ってマップ検索したら『閉業』になっているのだが…??え?今日が最終営業だったってこと?

たいていのトランポリン施設は子どもゾーンと大人ゾーンが分かれており、親子が一緒に遊ぼうと思っても大人が見学せざるを得ず、子どもも親と一緒に遊べなくていまいち楽しみ切れずに共に不満が募る、といった結果になりがりなのだけれど、この施設は親も子どもも同じトランポリンやアスレチックで遊べるので、もう全力全開で楽しめるのである。なんなら正直言ってぼくが遊びたいから息子を誘っているまである。大人だってトランポリンで飛び跳ねたりくそ長いスライダーからボールプールに飛び込みてえんだよ!!

そんな感じで、ぼくは息子と二人で一緒にしょっちゅう遊びまわっている。

子どもと二人きりで出かけたり遊んだりすることに面倒や苦痛はほとんど感じない。まあ息子がとても聞き分けのよい子どもであるということもあるし、そもそも自分が保育士で子どもの扱いに慣れているというのもあると思う。(保育士なら当たり前じゃねーか!と突っ込まれそうだが)

ただ『父親』という点で考えると、ぼく自身は父親に遊んでもらったという記憶がまったくないから、『父親らしい遊び方』っていうのがどういうものなのか分からない。

じゃあ自分が息子と遊んでいるときってどんな感覚なのかなあと思い返すと、なんというか、すごく年の離れた後輩みたいな感覚で一緒に遊んでいる気がする。「俺がお前に超面白い遊びを教えてやるぜ!」みたいな。逆に息子から面白いことを教えてもらって「俺も混ぜてくれ!」って言ってみたり。ふたりで馬鹿馬鹿しい遊びを考え付くこともある。最後に「ち」がついたら必ず「ち〇こ!」と言わなければいけないしりとりとか(二人で大爆笑しながら一日中やってた)。本当に遊び友達の一人という感じ。

 

ぼくといろいろ遊びまわった日々が、どれくらい彼の記憶に残るのかはぜんぜん分からない。でも、できれば「お父さんに遊んでもらった」という風には思い返してほしくない。俺はきみと「遊んであげた」のではなく、本当に心の底から、一緒に楽しく「遊び合った」のだから。

 

 

 

2014年4月15日(月) 必要は発明の母

去年の春ごろからFlesh and Blood(通称FaB、ファブ)というカードゲームで遊んでいる。

 

fabtcg.com

ニュージーランド発のカードゲームで、ぼくが始めた2023年3月ごろには都内でも取扱店がわずか2店舗ほどで、英語版しか流通しておらず、それも海外からの輸入なのでカード単価が半端でなく高く、知る人ぞ知るという感じのゲームだった。そこからじわじわと人気が広がり、今年の5月にはいよいよ日本語版の発売も控え、しかもなんと今年の世界大会の会場が大阪という、いま最もホットなカードゲームと呼んでも過言ではなくなった。

興味のある方はいつでもティーチングするのでぜひ呼んでください。ただしマジで面白すぎて時間と金が溶けていくので気を付けましょう。

 

さてぼく自身の腕前はというと、去年の3月から続けているにもかかわらず、直近の競技レベル大会でようやっと勝ち越しができて喜んでいるレベルである。まあ有り体にいって下手くそだ。

なのだが、どうした幸運なのか、周りのFaBプレイヤーには輝かしい成績を持っている方が多く、練習環境には恵まれている。時間やら仕事やらで言い訳をしてその環境を活かせていないのが本当に心苦しいのでマジでそろそろ予選抜けしたい……というのはさておき。

 

練習はもっぱらDidcordの通話を用いてTalishar上で行っている。

注:TalisharはファンメイドのFaBオンライン対戦ツール。無料でいつでもどこでも誰とでも環境デッキで対戦ができる。神。

talishar.net

その身内のDiscordに、いよいよ海外の強者が現れたのである!(やっと本題)

「日本語も少しできるよ!」と明るくメッセージをくれたものの、当然ながら英語でのやりとりの方がスムーズである。なので英語ができる民はにこやかに英語のメッセを送り合っている……英語ができないぼくは都度それをGoogle翻訳にかけてようやっと内容を追うが……ぬおお、面倒くさすぎる!!

いや、FaBを始めた当初から思ってはいた。もともとは海外で大流行のゲームなので、大会に出ると海外のプレイヤーと当たることも多く、英語を勉強した方がいいんだろうなあ、メタゲームやデックテックなども英語での情報が充実しているしなあ、と!

でもゲームが始まってしまえば、ルールに沿ってちゃんと対戦はできるし、身振り手振りでフィーリングは伝わるのである。だから「英語話せたらいいなあ…」とは思っても「英語話せなくちゃならねえ…」とはならなかった。正直。

 

でも目の前で友人たちが楽し気に会話しているのを翻訳しないといけないのは……つらい!俺も混ぜてほしい!と切実な気持ちが湧いてきた。

 

ということで英語をちゃんと勉強します。

誓いの日記です。がんばるぞ。

 

2024年4月14日(日) ピクニック日和

今日は家族でピクニックでした。


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レジャーシートに寝転んで見た景色

ピクニックの発案者は息子。いつも遊んでいる近所の大きな公園で、レジャーシートを敷きながらマックを食べたいとのこと。
ぼくは休日の外出となると、やたらと遠出をしたがる傾向がある。どうせどこかに行くなら、知らない場所で新しい体験がしたいと極端な思考に走りがち。
だから息子からピクニックがしたいと聞いた時も、「お、じゃあ新宿御苑とか行ってみる? いや、せっかくなら都内じゃなくてもいいかもねえ」とスマホで調べ始めたのだけれど、そんなぼくに対して「○○公園にしよう」と言う息子。え、そんな近くの公園でいいの? 電車に乗ってもいいし、車を出してもいいんだよ?と尋ねたけれど、「ううん、○○公園がいいんだ〜」とのこと。
まあ、発案者はきみだし、そこがいいならそこ行くか〜ということで、自転車を10分ほど走らせることにした。
息子が行きたいと言った公園は、中央に大きな(湖と呼んでもいいくらいの)池があったり、桜並木が数十メートル続く場所があったり、立派な風車が建つチューリップ広場があったりと、確かに景観のよい公園ではある。とはいえ、しょっちゅう遊びに行くし、よく知ってる場所だしなあ…という気持ちを頭の片隅に浮かべつつ自転車のペダルを漕いでいた。
公園に着くと、広場に大勢の人が集まっていた。休日は人で賑わう公園ではあるけれど、それにしても今日はやたらと多いな?と思い様子を窺うと、どうやら地域のお祭りがあるようだ。広場の中央に神輿が鎮座し、その周りは見物人でごった返している。中には法被を羽織った人もちらほらいて、何やら準備に大忙しといった感じ。後方には大きな太鼓が数台並んでいて、撥を手にした人たちが真剣な表情で話し合っている。演奏の段取りを確認しているのだろうか。晴れやかな青空に、神輿の装飾の金色がよく映えていた。
息子の通う保育園は年長児になると太鼓の活動があり、10月の運動会で披露するのが恒例となっている。昨年の運動会で年長さんの演奏を見てから太鼓に興味津々の息子は、「本物の太鼓があるね! これから叩くのかな?」と興奮ぎみだった。
太鼓の演奏が見たいという息子のリクエストに応じて、祭りの様子が見やすい位置にレジャーシートを広げ、テイクアウトしたハンバーガーやポテトを並べていく。なんとなく、普段めったに飲まないコーラを選んでみた。もしかしたら飲むのは数年ぶりかもしれない。ちょっとワクワクする。
朗らかな天気と心地よい気温で、最高のピクニック日和だった。時折さあっと風が吹いて、桜の花びらがはらはら舞う。息子が「風が気持ちいいねー!」と笑いながらハンバーガーを頬張る。妻が息子の頭に乗った花びらをつまみながら、本当だね、と答える。見上げると桜はもうだいぶ葉混じりだった。来週にはすっかり葉桜になっているかもなあ、と思いながら、コーラをひとくち飲む。しゅわしゅわと口の中で炭酸のはじける感覚がなんだか懐かしかった。ふと気が付くと、太鼓の演奏と神輿を担ぐ人たちの掛け声が聞こえてくる。神輿の周辺の熱気と、こちらののんびりした空気のギャップがおかしくて、つい笑ってしまった。
長々と書いてきて結論は実にチープで陳腐な感想ではあるけれど、どんなに通い慣れて見知った場所だとしても、立ち止まって目を向ければ、いろいろな新しさに満ちているのだなあ、と素朴に思ったのだった。
これも息子が「公園でピクニックをしよう!」と発案してくれたおかげだ。
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シャボン玉に大興奮

食事を終えてシートを片付けたあとは、3人で園内をぐるっと散歩して帰路に着いた。自転車のリアシートで息子が「楽しかったね!またピクニックしようねー!」と笑う。そうだね。知ってるけれど知らない、見たことあるのに新しい、そんな景色をまた見つけに来よう。

2024年4月7日(日) サイゼミ『訂正可能性の哲学』

サイゼミへ参加してきました。

今回で第16回とのこと。LWさんが主宰する会という括りで言うと、ぼくが初めて参加したのは『すめうじ』の批評会で、それが2020年3月の開催だったので、もう丸4年は関わりをもたせてもらっていることになります。
当時なんの交流も面識もなかったLWさんに「『すめうじ』読んだのでぼくも参加させてください!」と唐突にDMを送ったのがきっかけで、それから年単位でコミュニティと関わりが続くとは想像もしていませんでした。人との縁は不思議なものですね。

【訂正可能性の哲学について】

今回の題材は東浩紀『訂正可能性の哲学』。

個人的に、東浩紀には思い入れがある。というのも、ぼくがいわゆる人文書と呼ばれる類の本を趣味として読み始めたのは23歳頃からなのだけれど、一番初めに手に取ったのが東浩紀の『存在論的、郵便的』だったからだ。

高校時代はラノベ三昧、就職してからも読むのはせいぜい書店の入口そばで平積みになっている話題の小説くらい、という読書経験Lv.1の身では、当然ながらガチガチの哲学書を読めるはずもなく、「文章としては読めているはずなのにまったく意味が掴めない!」という体験が衝撃的だったことをよく覚えている。

しかしその『わからなさ』は、決して本の中身が無内容だからなのではなく、自分の知識や読解力の不足から来ていることは明らかだった。 当時のぼくにとって本とは消費的に『読まれる』ものであって、まさか逆に本の方から「お前に俺が読み解けるのか?」と試されることがあろうとは!

それでも諦めずに繰り返し読み進めていく内に「あれ、もしかして、これってこういうことか?」と、自分なりの『わかる』に変わっていく体験は心地よかった。その『わかる』もすぐに『やっぱりわからん』になって、またちょっとずつ『わかる』になっていく。ぼくにとって『存在論的、郵便的』は重厚なミステリーに似ていて、謎が謎を呼ぶスペクタクルで、電車待ちのホーム、友達との待ち合わせのカフェ、職場の休憩室、就寝前の布団の上、どこでも読み耽っていた。

 

とまあそういう訳で、東浩紀には思い入れがある。『存在論的、郵便的』以外の著作もほぼ読んだし、著書のみならずご本人の語り口も好きなので、シラスやYoutubeの配信もときどき見ている。今回の『訂正可能性の哲学』も、もちろん発売日に買って読んだ(なんなら一部内容は雑誌掲載時から読んでいた)。 
 

で、『訂正可能性の哲学』。

東浩紀ファンとしては、今回の『訂正可能性の哲学』は著者の集大成というだけあって、これまでの本や配信での語りなどで出てきた概念や議論がアベンジャーズよろしく勢揃いしていて、「うおお、あれがここでつながるのか!」みたいな興奮があり、とても楽しく読めた。その運命的な連なりは、いわゆる『伏線回収』のような、関係ないと思っていた出来事と出来事どうしが星座のように結びついて1枚の画を描き出す、そんな爽快感がある。

とはいえ、まさか『存在論的、郵便的』を著した30年前からこんなシナリオを描いていたはずもない。まさにこの本(と、『訂正する力』)で述べられている通り、30年に渡る道のりを振り返った時に「じつは……だった」という様々な訂正のもとに、事後的に描かれたものなのだろう。

それでも、その鮮やかさは実に見事で、一見遠く離れた思想や哲学や概念を、アクロバティックに結び付けていく著者の手腕が遺憾無く発揮されているように思う。

最初に読んだ時はこんな感じで「おもしれー!」と楽しく(消費的に!)読んでしまい、まったく批判的な読解などはできていなかったため、今回のサイゼミで取り上げてもらったのはとてもありがたかった。

サイゼミでどのような議論が交わされたのかは、LWさんのブログを読んでいただくのが一番早いと思うのでそちらへどうぞ(丸投げ)。

saize-lw.hatenablog.com

ビッグデータの辺り記述は本の内容をそのまま「そうなんだ〜」とふんふん頷きながら読んでいたので、きちんと学んだ方からの批判を聞くことで相対化できたのは非常によかった。

また、ゲーマーの参加者からクワス算周りの議論をカードゲームのルールの変化と関連付ける話が上がったり、実際にお店を経営している立場から観光論について補足が入ったりと、様々な背景や出自をもつ参加者がいることで様々な論点が出てくるところがゼミらしくてとても良いなあと思った。

【FP試験について】

FP資格について、試験の雰囲気やFP資格を取る意義などの話を伺えた。

妻子がいて、10年近く勤め人をやってと、まるで一端の社会人のような面をしているけれど、ぼくも大概世間知らずなので、きちんと社会制度について勉強した方がいいな〜と感じた。けっこう真面目に取得を考えてます。

【会場について】

今回のサイゼミは埼玉県行田市のカフェで行われました。参加者のひとりでもあるブロッコリーマンさんがバリスタをされており、美味しいコーヒーをいただきながらのサイゼミは最高でした。写真を撮っていなかったのが本当に無念。一面がガラス張りになっていて、とても開放的で落ち着くお店でした。また個人的にも訪問したいです。

maps.app.goo.gl

行田市にも当日が初めての訪問でしたが、駅前の雰囲気や街並みが(言うて数十メートル歩いただけですが)地元の浪江町に似ていて、なんだか田舎に帰ってきたような懐かしい気持ちになりました。

帰りは隣駅の東行田駅に使いましたが、暗闇の中に駅の電灯だけが煌々と輝く雰囲気が、これまた地元を思い出して最高でした。

東行田駅」のフォントもいい。

とても楽しい一日でした。